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沙耶の唄
お久しぶりです。
Ariciaです。
今回は「沙耶の唄」です。「stein's gate」などなど数多くの名作を生み出してきたニトロプラスの初期の作品です。

※R18です。このゲームは多分にエロゲーです。また、数多くの猟奇的なシーンやグロテスクなシーンが含まれています。R18だから自由にクリエイトした結果です。かなり食欲に影響が出ますので、グロいのが好きな人だけプレイしましょう。

発売年は2003年です。

ストーリー
郁紀(ふみのり)は交通事故に遭った。九死に一生を得て奇跡的に助かるが、肉親を喪ってしまう。なんとか大学に復帰した彼を回りの友人たちは支えようとするが、彼の様子がおかしいことに気づく。人との会話や接触を極端に避けるようになったのだ。友人らは事故や両親を亡くしたショックだろうと考え、励ます。
だが郁紀にとっては事故の悲しみやショックが直接の原因ではなかった。事故で手術を受けて以来、全ての人が異形の肉塊に見えてしまうのだ。血管や臓器が浮き出ているような、おぞましい姿をしているのである。もはや人では決してなかった。「やつら」が発する声も、もはや人のものではなかった。また、風景もまた、臓物や肉片や血に彩られてしまうものと化した。建物の壁ははらわたなどをぶちまけたようになっていた。やつらも、この世界も、郁紀に耐え難い腐臭を放つのだった。
そんな彼にとってはこの世界で暮らすのも、人と接触することもとてつもない苦痛だったのである。こんなことを話しても正気を疑われるだけだ――。絶望していた彼のもとに、ある日沙耶と名乗る少女が現れる。彼女はこの世界で郁紀にとっての唯一の人間であり、そして美しかった。

感想
とてつもない物語ですね。これ考えた人はネジがちょっとどころでなく、すごくおかしいです。ですがそれを受容する僕もまた然り。
郁紀と沙耶の愛を中心にすえて物語は進んでいきます。プレイ時間は10時間もいかないでクリアできますが、いろいろな要素をいれこんだストーリーになっています。損してる感はありません。
確かに物語は二人の美しい純愛であると言えなくもないですが、あまりに自己中心的だと思います(ネタばれは控えます)。さすがに井戸に落とすのはひどい。賛同できません。
人の「認識」や「世界」というものののあやうさ、もろさ、儚さとでも言えば良いのでしょうか。それまでは美しかったであろう世界が一瞬で反転してしまいます。全ては視覚から端を発するものだったように思います。やがて全ての五感が、文字通り腐った世界を感じ取ることで世界は郁紀にとってそのものとなった。普通は「どんなに見た目が変わっても、遠くに行ってしまっても、大切なものは大切だ」というのが基本だと思うのですが、この作品は逆ですね。そういう考えもあるということですね。
この作品における結論の一つとしては、「人は独りでは生きていけない」、「他者との共存や理解の可能性」というところでしょうか。この作品は狂っていますから、いったんは適当なところで落としておかないといけません。
物語は展開も良く、まとまっているのでクオリティはさすがです。

評価
★★★★☆
author:Aricia, category:-, 23:34
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